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お宅訪問
Mariko's Home Visit
マイホームを購入、売却された先輩方の体験談・生の声・素敵なオーナーライフなどをご紹介します。 これからマイホームのご購入、ご売却を考えていらっしゃる方、買い替えを考えていらっしゃる方、先輩達のアドバイスや経験をぜひ参考にしてみてください。 新しいホームオーナーを次々とご紹介しますので、どうぞお楽しみに。
Vol. 9
- Akiko さん宅
- 最初からリモデルする目的で買いました。
- 地区:Kirkland Juanita
築年:1984年 3 bed/2 bath
購入:2004年4月 【初購入】
【今回のお宅訪問は最近注目の街、Kirklandは北部のJuanita/Totem Lakeにお住まいのAkikoさん宅にお邪魔しました。】
- Mariko:やっとプロジェクトが終わりましたね。お疲れ様でした。
- Akikoさん:ほんとうに・・・。大変でしたが色々と勉強になりました。最初からリモデルするつもりで買いましたが、やっぱり色々とあり、一時はどうなることかと思いました。
- Mariko:そうでしたね。残念なこともありました。それはまた後で伺わせていただきます。まず、リモデルしたところを教えていただけますか。
- Akikoさん:買った時期が春でしたから、寒くなる前にとお庭からプロジェクトを開始しました。まず、家の前に鬱そうと立っていた大木を切り、前庭のラインにそって木々を27本も植え替えました。これも業者選択ミスでやり直ししたりと、考えてみれば最初からつまづいてばかりでしたね。それから以前はガレージ側から玄関でしたが、お客さんが来ると、正面のパスから入ってもらい、このお庭を楽しんでもらって、玄関へ導くようにしました。おかげでお客さんには好評のようです。
- Mariko:こうして囲うと、前のお庭って結構広さがあることがわかります。このように活用している人はめずらしいですよね。AkikoさんがしたいとおっしゃっていたEnglish Gardenそのものですよ。すごく前と印象が変わりました。
- Akikoさん:何十種類のお花が1年中楽しめるよう、季節を追うごとに咲くんです。このデッキから見る景色は見ものです。 もちろん、春が一番きれいですよ。
- Mariko:全部ご自分で植えたのですか?
- Akikoさん:えぇ。毎日少しずつ苗を買ってきたり、種から育てたり・・・。小さなときから育てて大きな花をつけたときは感激ですし、ちゃんと面倒を見てあげないとって思います。とても可愛いですよ。
【もったいないとは思ったけれど、キッチンにはこだわりました。】
- Mariko:さて、大変だった家の中のプロジェクトですが、色々とありましたね。
まず中はどこをリモデルされたのですか。 - Akikoさん:この家を買ったときには、色々とやりがいがある家だなぁというのが決め手でした。一番したかったのが、マスターベッドの増築で、壁を壊して庭側に、たった80~100sqft(クロゼット2つ分ほど)増築しただけでも随分広さが変わりましたね。それとバスルーム、床のフローリング、あとはキッチンです。
- Mariko:キッチン?買われる時、キッチンはリモデル済みでしたよね。
- Akikoさん:そうだったんですが、せっかくきれいになっていたのを、ガスレンジの位置が向かって右、ちょうどリビングの壁に面しており、換気が出来ない状態だったんです。つまり、付いていた換気扇は外につながっていない状態で。それから水場と調理する場所が離れているのもだめでした。料理は好きなのでちょっと気になってしまい、結局、シンクの位置もずらしたりと、ほとんどやり直ししました。やっぱりきちんと外へ換気できると気持ちがいいものですし、今はぐっと使いやすくなりました。
- Mariko:いやぁ~すごいこだわりですね。私だったら我慢しちゃうかもしれません。でも毎日のことですから、投資しただけの価値はありますね。
- Akikoさん:そうですね。でも今は使いやすいですよ。それでもお魚を焼いた後はアロマを焚いたり、換気以外に、匂いも気をつけています。アメリカ人ってそういう匂いに敏感でしょう。家を売るときにしみついてしまったら取れないものですから。
- Mariko:私も家を売らせていただくときは、今では必ず室内にデオドランドを数箇所、置きます。その家の雰囲気や匂いって第一印象に残りやすく、気をつけておくに越したことはないですよ。
- Akikoさん:それからこのウォシュレットもなかなかアメリカでは浸透しませんね~。
私はこれがないとだめです。
何度か出入りした業者が、これ、使ってもいい?と珍しげに聞かれたので、使わせたらトイレの中から歓喜が聞こえました(笑)。
“なんだ~これは~!”って。おもしろいけど、どうして必要なのかよくわからないって言ってました。 - Mariko:でもちゃんとボタンに英語表示もしてあるんですね。私も日本へ帰るたびに、うちもつけなくちゃって。この間、お客様の家に設置するのにアポイントを取ろうとしたら、結構スケジュールが一杯でした。日本人には必須アイテムですよね。ホント、うちも近いうちにつけようと思います(笑)。
【ガス漏れがわかったときは、頭の中が真っ白になりました。】
- Mariko:さて冒頭に少しお話した、業者とのトラブルですが、どんなことがあったのですか。
- Akikoさん:それまで細かいところで、ミスが多かったり、やり方が煩雑だったので、やり直しをさせたりと、ちょっとおかしいなぁと思っていました。しかし、決定的だったのは、ガスレンジを入れたとき、友人にガス工事のチェックをしたほうがいいと薦められ、市の係りに調べてもらったら、ガス漏れが発覚したんです。
- Mariko:その後どうされたのですか。
- Akikoさん:まず、当然ですが強制的にガスをシャットダウンされました。料理はもちろん、お風呂もガスでしたから、夏の暑いときにシャワーも浴びられず、ホテル生活を余儀なくさせられました。でも、こんなのは序の口で、そこからが悪夢の始まりでした。
- Mariko:そのときの業者の対応はどうでしたか。
- Akikoさん:最初は低姿勢でしたが、立場が悪くなってくると悪態をつくようになって。怖かったですね。それで最悪だったのが、実はライセンスもない、保険も入っていない業者ということがわかって・・・。全て信頼して任していたので、この家はどうなっちゃってるんだろうと、もう、頭の中が真っ白になりました。
その後、その業者頼んだところ全部を役所に検査させたところ、結局、ほとんどがやり直しだったんです。手抜き工事もいいところで、電気のワイヤーがむき出しで、漏電の危険性があったのと、ガス漏れと漏電が同時に起これば、家自体が爆発していたところでした。それと、水道管にネジ?が埋め込まれていたりと、驚くことばかり。友人の紹介とはいえ、ちゃんと調べずに雇った自分を責めたりと、もう金銭的以上に、精神的なダメージが大きかったです。
でも、お役所の人がとても親切な方で、色々と指摘してくださり、まともな業者も紹介してくれたり、それと、違法行為をした業者を訴えることもしました。しかし、訴えたところで既にお金は使ってしまっていたし、こちらとして出来ることは、同じ業種の仕事に就くことの禁止、業者のブラックリストに掲載するくらいしかなく、焼け石に水のような結果になりましたが、それでも少しだけ気が納まりました。 - Mariko:全部お一人でやったんですか。
- Akikoさん:そうですね、色々な方に助けていただきましたが、ほとんど、自分で手配しました。もうあの時は、悔しくて、悔しくてそれだけが原動力になってましたね。今ではもうできませんが(笑)。でも女性一人で、何も出来ないと泣き寝入りだけはしたくなかった。色々と調べていたら、そういう人が多いことにも気がつきました。同時に、そういう問題を持っていける場所があることもわかり、何とかそこまでやれました。
これはもう、お金の問題ではなくて自分の気持ちの問題。その後ずっと住むのは自分ですから、嫌な思いをして住みたくなかったのが本音です。 - Mariko:ほんとにひどかったですね。でも大事に至る前にわかってよかったのが唯一の救いでしょうか。
- Akikoさん:そう思うようにしています。このようなことが起きないよう、皆さんにも注意を呼びかけたいと思います。必ず、ライセンスと保険証の提示を求めたり、私のように安易に信用せず、色々な人に相談するのもいいと思います。また、こちらのサイトで過去のクレーム、業者のブラックリストがご覧になれますので、ご参考までに。
Washington State Department of Labor and Industires
http://www.lni.wa.gov/ - Mariko:ありがとうございます。私も色々な業者を使いますが、お客様へのご紹介も含めて気をつけたいと思います。
【それでもこの家が好きです。】
- Mariko:大変なことがあったので、これから何かすることに抵抗はありますか。
- Akikoさん:いえ、もうやれることはしたので忘れることにしました。良い経験をしたと思って割りきってます。やっぱり気に入って買った家ですし、ここまで手を加えれば愛着も沸きます。まだまだハウスプロジェクトはあるんですよ~。
贅沢を言えばきりがありませんが、暖炉をガスにしたり、茶色のドアを白いドアにしたいですね。 - Mariko:この家で一番好きなところは?
- Akikoさん:夏には、木々のそよ風が聞こえて小鳥が来たり、デッキにいてブルージェイというきれいな鳥を眺めるのも素敵ですね。両隣に家がありますが、ここからはプライバシーがあるので、とっても気に入っています。
それにこのJuanitaというエリアはどこへ行くにもとっても便利。 車で2分のところに新しいスーパーはありますし、大きなショッピングモールのあるWoodinville, Kirkland Downtown付近には車で10~15分、後はちょっと足を伸ばせば、最近日本の100円ショップがオープンした、Alderwoodモールも15分以内で行けます。うちへ来るまでの道がややこしいですが、返ってそれが安全で気に入りました(笑)。 - Mariko:(実は毎回、GPSを使わないとたどり着けません(汗)。帰りもよく未だに迷います。すみません!)
- Akikoさん:そうそう、まりこさん、うちで取れたきゅうり、持って帰ってくださいよ。新鮮でおいしいですよ。
- Mariko:え!畑なんてどこにありましたか。お花だけでなく、お野菜も育てているんですね。やっぱり・・・!
- Akikoさん:実はここから湧き水がでていることもわかり、ちょっとした葉野菜を植えたら、よく育つんですよ。Kirklandで湧き水なんて、すごいですよね。
【じっくりリサーチ、後は思い切って!】
- Mariko:最後にこれから家を買われる方にアドバイスをお願いします。
- Akikoさん:お金があればどんなことも出来るでしょうけれど、やはり限られた予算内で良いものを買うにはリサーチが必要です。後は、良いと思ったら迷わずに、思い切るのが一番。私、この家の前にオファーを書いた家、結局負けてしまって、まだ悔しい~って思ってますよ~!でも今の家も好きなので今ではどうでもいいのですが!
- Mariko:そんなこともありましたね。でも今となってはこの家の方が断然素敵ですよ。今日はありがとうございました。
女性一人で大変な思いをしたAkikoさん。様々な困難を乗り越えたからこそ、ご自宅を大事にしている雰囲気が、家全体から伝わりました。今はすっかり立ち直ってこうしてインタビューをすることが出来てうれしかったです。安全が何よりの財産。やっと心から楽しいオーナーライフを過ごせますね。来年の春、お庭をまた拝見させていただくのを楽しみにしています。
Fair Housing / Equal Opportunity Law
ご存知ですか?Fair Housing / Equal Opportunity Law
当社は囲い込み物件(ポケットリスティング)は取り扱っておりません。
アメリカでは人種や、その他個人的な背景(家族構成・移民・性別等)を理由に、住居の取引を拒否することを違法としています。すなわち、全ての方に購入や売却、居住の権利が与えられているシステムとなっています。
また、日本で多く見られる、囲い込み物件(ポケットリスティング)法律で厳しく取り締まられています。ワシントン州では全てのお客様へ平等に物件がご案内できるよう、共有データベース(Multiple Listing Service=MLS)が売買情報を管理。(一部賃貸は除く。)買主様・売主様の双方にとって、最大限の売却チャンスが得られるようにお手伝いしています。