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お宅訪問
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Mariko's Home Visit
マイホームを購入、売却された先輩方の体験談・生の声・素敵なオーナーライフなどをご紹介します。 これからマイホームのご購入、ご売却を考えていらっしゃる方、買い替えを考えていらっしゃる方、先輩達のアドバイスや経験をぜひ参考にしてみてください。 新しいホームオーナーを次々とご紹介しますので、どうぞお楽しみに。
Vol. 14
- 溝口さんファミリー宅
- 初めての海外生活!
- 地区:Bellevue
築年:1977年 3 bed/2.5 bath
入居:2006年3月 【賃貸】
【今回は初めて賃貸をお借りしているご家族、溝口さんファミリーをご紹介します。シアトルの賃貸事情や、初めての海外生活を語っていただきました。】
- 【買い物に行きたくて、フリーウェイもなんとか乗れるようになりました。】
- Mariko:まず、シアトルへ来るきっかけを教えてください。
- ご主人:会社の転勤で、栃木の宇都宮から来ました。日本のサラリーマンということもあり、いつも辞令は突然です(笑)。2-3年ということなので家族も一緒に連れてきました。
- 奥様:こちらへ来るまで、1ヶ月ちょっとしか時間がありませんでしたが、日本の自宅を借家にしたり、荷物をストレージに預けたり・・・大変でした。初めての海外生活なので、楽しそうでいいな~くらいにしか考えていませんでしたが、それを満喫している暇もなく、今まであっという間に過ごしてきました。
- Mariko:でもすっかり落ち着かれて、お子さんたちも元気ですね。大分慣れたのでは?
- 奥様:おかげさまでやっとという感じです。最初はスーパーへ買い物へ行くにも大変でした。レジの人が色々と話しかけてくるのが苦手で・・・。最近になってやっと、「ビニール袋か、紙袋に入れるか」というのがわかってきました。どっちでもいいので話しかけてこないで~って(笑)。
- Mariko:わかります!私も最初は「プラスチックバック」というのがわからなくて、適当に「Yes, Yes」と言って紙袋になったり・・!?
- 奥様:それから、車の運転は日本である程度慣れていたはずが、こちらは右左が違うので全くの初心者になってしまって・・。今でもたまにノロノロしていると、後ろからクラクションを鳴らされてしまいます。
- ご主人:でも、もうフリーウェイに乗ってシアトルにも行きますし、どこでも行けますよ。
- Mariko:あ、それはすごいですよ!近所は乗れても、そんな半年足らずでフリーウェイデビューしたなんて驚きです。
【子供の学区、生活環境が第一でした。】
- Mariko:Bellevueに住もうとされたきっかけは?
- ご主人:やはり子供の学校のことがありましたので、日本語学校やその他の利便性を考えると、必然とこのエリアになりました。ただ、この辺りは日本では考えられないくらい物件が古く、築30年以上は当たり前でしたので、実際に見てみるまではどんなものかと不安でした。
- Mariko:そうですね、他のエリアへ行けば、比較的築浅の物件が同じ賃料で見つけられますが、BellevueやKirkland、Redmond付近は学区がいいので、2000ドル以下でもご予算的には問題はないのですが、中々物件数が少なく、難しいかと思います。
- ご主人:でも、実際に拝見するとメンテナンスが行き届き、きれいな物件が多く、そんなに気にならなかったです。とにかくスペースが広いですし、子供たちが気兼ねなく走り回れるというのは大事でした。
- 奥様:人気エリアともあって学区はもちろん、生活の便がとてもいいのが気に入りました。主人の通勤も車で20分ほどですし、どこへ行くにも近いことが段々わかってきました。近くに日本人のお友達もたくさん住んでいて、何となく心強いです。
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【言葉が一番心配でしたが、何とかなっています。】
- Mariko:こちらへ来て一番大変だったことはなんですか。
- 奥様:それはもちろん、英語です(笑)。自分が伝えたいことって、生活にかかわることですからいつも必死。でも、わからないなりに通じたりして、今では「何とかなる!」と気にしなくなりました。
- ご主人:子供たちも最初は学校へ行くのを嫌がっていましたが、最近はそうでもなくなってきましたね。彼らはすごいですよ。友達も見つけてきますし、逆に日本語が変になってきているので心配なくらい・・・。
- 奥様:それから、文化の違いというのでしょうか。近所の人に挨拶されると、思わずお辞儀をしてしまいます(笑)。「それはおかしいから、やめたほうがいいよ」ってお友達に言われました。
- Mariko:そうですか?お辞儀自体はそんなに悪い印象ではないと思いますよ。でも他にもそういった細かいところで誤解を招いたりしてしまいますよね。今度は日本へ戻ったとき、突然手を上げて挨拶して怪訝そうに見られたり・・。中々難しいものです。
- ご主人:帰ったらまた、帰国子女扱いになるわけで、その点も心配はしています。得に一番下の5歳の息子は大事な時期に日本を離れたので、既に話し方が英語と日本語が混ざって変になってきていて。
- Mairko:日本語学校へは週末に通ってらっしゃいますね?
- 奥様:はい、月曜日から金曜日まではアメリカの現地学校、週末は日本語学校で子供たちは大忙しです。親も送り迎えで忙しいですが。しかも、朝から6時間集中してあり、主に国語、算数、社会、理科を続けて2時間ずつくらい授業があるそうです。
- Mariko:アメリカの生活を満喫する上、日本へ帰った後のことも考えるという両立が大変なんですね。
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【Ownerはアメリカ人ですが、他州に住んでいるので会ったことがありません。】
- Mariko:ところで、アメリカの賃貸に住んでいて何か不便なことなどはありませんか。
- ご主人:今まで特にこれといった問題がないのですが、細かいところで、苦手な英語で交渉するより、自分でやったほうが早い!とお風呂の蛇口を直したりしたことがあります(笑)。
- Mariko:え~すごいですね?私、自分の家でもそんなことしませんよ?
- ご主人:僕はエンジニアですから(笑)。大家さんはカルフォルニアにいますから、お会いしたこともありませんし、お電話で何度かお話はしたことありますが、特に困ったこともないのでお互いドライです。他の同僚なんかは近所に住んでいて、BBQなど呼ばれたりしているようですが・・・。後は友人にこんなことがある、と相談したりして自分たちで解決していました。
- Mariko:頼もしいです。もうすっかりアメリカでのサバイバルを経験されているんですね。それから、よく聞かれる質問ですが、日本からこれだけは持ってきたほうがいい、というお薦めグッズはありますか。
- 奥様:スリッパでしょうか。それから歯ブラシ。こちらのは何でも大きいので口のサイズに合わずに奥まで磨けているか心配です。変圧器は日本の炊飯器などに使いますが、アメリカでも炊飯器は手に入りますのでそんなに心配はいりません。
- ご主人:コタツ!それから、以外と本ですね。高いので日本で必要なものを買って持って来ました。特に観光ガイドなんかは週末や人が遊びに来たときに役立ちます。
それから、もし出来れば車のレンチ。これは意外と日本のほうが使いそうです。めがねも日本で作ってきたほうが種類もあり断然安いですよ。 - Mariko:なるほど・・・。こちらにいるとそういった感覚は忘れてきていますね。
【 やっぱり住めば都。文化の違いをいい形で受け入れることが、海外生活を楽しめる近道。】
- Mariko:さて、最後の質問ですがこれから海外生活を控えている方にアドバイスをお願いします。
- ご主人:住めば都っていいますが、本当ですね。最初はそれは大変ですが、それを何とかプラスにしていこうと考えると楽しいものです。場所が変わればいいところも悪いところもある。日本の常識が通らないことも多々あるので、イチイチ目くじらを立ててもしょうがないときがあります。
例えば、アメリカでは約束の時間前に行くと失礼に当たると聞いたことがありますが、日本人は遅れると時間にルーズというレッテルをすぐに貼ってしまいます。そういった違いがわかるまで苦労が耐えませんが、覚えてしまうと楽なものです。 - Mariko:なるほど~。半年でそこまで悟りましたか!すごいですね。そういうことって紙一重で皆さん、ノイローゼになったり、描いていた生活とのギャップに悩む方が多い中、既に見極めているところには脱帽です。
- 奥様:日本食もスーパーに行けばそろいますし、近所のアメリカのストアでもお醤油やお豆腐もおいています。それから、日本人同士のお付き合いも思った以上に早く出来たので色々と情報交換が出来て助かっています。
- ご主人:やっぱり家族と一緒に来てよかったです。仕事と家の往復ですが、家に戻るとリセットが出来る。これはどこにいても大切ですよね。
- 奥様:英語が話せなくても楽しくやっていますよ。庭にリスやコヨーテ?!などの小動物が訪れたり、日本では中々体験できないことをして、そういった瞬間を大事にしていければと思います。
- Mariko:どこかこの夏に行かれる予定はありますか?
- ご主人:Oregonのクレーターレイクに行きますね。それから楽しみにしているシーフェアも行きたいです。シアトルは自然にアクセスが近く子供を育てる環境には抜群です。
- Mariko:これからもシアトルをエンジョイしてくださいね。今日はありがとうございました。
いい意味で期待を裏切っていただいた取材でした。もっと「こんなことが大変で!」とか「どうしたらいいかわからない」というお話をされるのかと思いましたが、家族で力をあわせて明るく前向きに生活をしている姿は、居住者の私でさえも見習わなくてはと思ったほど。特に駐在で来られた方は慣れるか慣れないかは紙一重と伺っていたので、こんなにも早くアジャストされていることに驚きと感銘を受けました。
これからもにぎやかご家族で楽しい海外生活をお過ごしくださいね。
Fair Housing / Equal Opportunity Law
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ご存知ですか?Fair Housing / Equal Opportunity Law
当社は囲い込み物件(ポケットリスティング)は取り扱っておりません。
アメリカでは人種や、その他個人的な背景(家族構成・移民・性別等)を理由に、住居の取引を拒否することを違法としています。すなわち、全ての方に購入や売却、居住の権利が与えられているシステムとなっています。
また、日本で多く見られる、囲い込み物件(ポケットリスティング)法律で厳しく取り締まられています。ワシントン州では全てのお客様へ平等に物件がご案内できるよう、共有データベース(Multiple Listing Service=MLS)が売買情報を管理。(一部賃貸は除く。)買主様・売主様の双方にとって、最大限の売却チャンスが得られるようにお手伝いしています。