シアトル近郊の不動産Top > 家を売る・物件売却Top > Selling(物件売却)ケーススタディ Top > Vol. 19
お宅訪問
Mariko's Home Visit
マイホームを購入、売却された先輩方の体験談・生の声・素敵なオーナーライフなどをご紹介します。 これからマイホームのご購入、ご売却を考えていらっしゃる方、買い替えを考えていらっしゃる方、先輩達のアドバイスや経験をぜひ参考にしてみてください。 新しいホームオーナーを次々とご紹介しますので、どうぞお楽しみに。
Vol. 19
- Foxさんご夫妻宅
- 売り時のタイミングを危うく逃すところでした。
- 地区:Bothell / Mill Creek
築年:1978年 4 bed/2.75 bath 一軒家
時期:2006年8月 【買替】
【売れると思いつつ、数ヶ月があっという間でした。】
- まず、今回のご売却のきっかけは?
- 奥様:たまたまふらっと立ち寄ったオープンハウスで、一目ぼれしてしまった家があり、思わず先にその家にオファーを書いてしまいました。
- ご主人:僕はもうここに20年も住んでいて、そろそろどこかへ引越ししたいと思っていたところに欲しい物件に先に出会ってしまったんだ。
- そんなに衝撃的な家だったんですね。
- 奥様:そうなんです。Sound Viewが売りで、この景色は何にも変えられないと思って・・。でも取り合えず、今の家が売れてから買います、という条件付きのContingent Offerとして書いていました。その後、友人のリアルターに頼んで、すぐにこの家を売りに出すも中々動かず、あっという間に買うほうの家がホールドできる期限、45日が来てしまったのです。
- ご主人:それでも欲しかったので、何とかお金を工面し、先に新しい家を買ってしまいました。まだダブルモーゲージ(2軒分のローンを支払うこと)には少しだけ余裕があったので、その間に何とか売れればと思っていました。
- 奥様:しかし現実は厳しく、2回の値下げをしても全く売れませんでした。当時のエージェントに何度も売れない原因を聞いたのですが、よく教えてもらえなくて・・。
【今までが行き当たりばったりということに気がつきました。】
- 去年の5月からマーケットに出していましたが、その間にオファーは来ましたか?
- 奥様:いいえ、全く。売り出した時期は悪くないはずだったので期待したものの、何もなく3ヶ月が過ぎてしまい、ようやく何かが間違えていることに気がつき始めました。ただ看板を出して理由もなく値下げをしているだけ。家の中も何もしてくれないし、オープンハウスもしてくれない。何となく今のエージェントに不信を抱くようになり、それで友人を通じてまりこさんを紹介してもらったのです。
- 去年は6月が売り市場の一番のピークでしたが、お話を頂いたときは7月中旬でそろそろ市場のピークが下降線に差し掛かっているところでした。去年は動きが早く、いい条件で売り出すにはギリギリだったのを覚えています。
- 奥様:まりこさんから最近の市場やこの家を取り巻く環境のお話を伺い、うちの物件が新築物件と比べられていたこと、ターゲットが間違えていたことなど、値段以外にも色々と気がついた点がありましたが、きちんとやりなおせば、まだ売れるという自信が沸いてきました。
- ご主人:自分の家の近所だけを比べていると、僕の家は土地が広いし、リモデルもしている、また袋小路の一番奥で価値もそれなりにあると思っていたんだけど、ちょっと高かったのは何となく察していたよ。
- 確かにそうですね。最後に近所で売れた物件と比べるとそのくらいの価値があったかもしれません。しかし、このエリアではある価格を超えると、急にターゲットや比較対象の物件が混在してきてしまい、Foxさんの当初のお値段はまさにその域を超えていたものでした。私としても高く売ることが目的なので残念な示唆でしたが、しかしまだやり方を変えれば、その中でも高く売れると思ったのです。
【とにかく愛着のあった家、近所でした。】
- ご主人はもう20年もこの家に住んでいたんですよね。当時のこの辺りはいかがでしたか。
- ご主人:最近ここ数年ですっかり変わってしまったけれど、当時は本当に何もなかった。Bothell Everett Hwyも実はほんの10年ほど前に二車線に変わったんだよ。まだ僕の家も新築の部類だったし、とにかくMill Creekとして注目を受け始めたのは移り住んでから、10年もたったころだからね。
- 奥様:ご近所の方がとってもいい方ばかりで皆さん、やはり長く住んでいるんですよね。あるとき、冷蔵庫を買ってきたら皆で搬入を手伝ってくれたり、留守にするときは鍵を預けたりと、昔ながらのお付き合いができました。新しく越してからも今の家に遊びに来てもらったりと、ずっとお付き合いを続けています。
- もっと長く住むつもりでリモデルもしたばかりだったと伺いました。
- ご主人:そうなんだ。キッチンのリモデルから始まり、フローリング、デッキ、その他アプライアンスなどや暖房器具も新しくしたばかりだったんだ。
- 奥様:キッチンは特に私が使いやすいように設計したので、もう使えなくなってしまうのは、もったいなかったなぁと今でも思っています。
【新しいマーケティングとコーディネイトで再スタート】
- 一番の売り時期を逃したというハンディがあるのをわかっていましたが、愛着のあったご自宅でしたから、こちらも精一杯準備させていただこうと、久しぶりに気合が入りました(笑)。
- 奥様:ほんと、前のときと180度違う戦略でびっくりしました。特にステージングと写真撮影では全く違う物件かと見違えたほど・・・。やっぱりいい家だったなぁと売るのが少し寂しくなったほどです。
- そうなんですよ。せっかくリモデルされたキッチンが強調されていなかったので、そのバランスを取るべく、全体的なトーンをモダンな感じに統一したらとても明るい家になりました。それからフローリングは暑い夏には最適ですが、寒い冬が長いシアトルでは秋口以降になるとちょっとハンディが出てきます。
ですから、どうしても夏中に売る必要があったのです。そして運がいいことに、売り出した直後から記録的な暑さが続いたんですよね。 - 奥様:そうなんです。それに突然オファーが次々に来て・・・。最初のオファーが来ましたがあまり条件がよくないとのことで結局、交渉決裂。せっかく来たのにと後ろ髪を惹かれましたが、Marikoさんが「オファーが来るのがゴールではなくて、契約をクローズするのが私たちの本当のゴールです。」とおっしゃっていただき、気を取り直しました。
- でも私も後ろ髪惹かれてたんですよ~。やっぱり取っておけばよかったかなぁって欲もありました。でも、引渡しまで2ヶ月、その間に自分の家が売れないと・・という条件は外したかったのです。こちらもそんな時間があるわけではなかったので。
- ご主人:僕は心配していなかったよ。これが取れなくても次にまた来るって思ってた。値段が適正だったからね。そんなに焦って売っても仕方ないって。
- それでそのすぐ後にいい条件のオファーを頂けたのですよね。ホント、神様って見てくれているんだなぁとあのときこそは思いました。
【最初からきちんとしておけばよかった・・・。】
- それでは将来、買い替えをされる方に何かアドバイスをお願いします。
- 奥様:きちんとした戦略を立てるってとても大事なんだと知りました。今回も最初からしていれば、もっと早くに売れたと思いますし、時期的にもピークだったのでそれ以上の期待も出来たかもしれないと思うと、オーバープライスは何のためにもならないことを思い知りました。
- ご主人:まず、焦らないことだね。僕の家はメンテナンスをしっかりしていたのでいざ、売るとなっても特に大きな問題もなく売れたのがよかった。
- そうでしたね。それだけパーフェクトな素材と準備がされていたのに、一番いい時期で発揮できなかったのが残念でしたが、いいBuyerさんいn売れて本当によかったです。ご夫妻にも色々とご協力、ご理解してくださったおかげです。
- 奥様:やっぱりやり方ひとつでこんなに結果が違うんだなと思いました。まりこさんにお願いしてすっかり安心していましたし。
- 実はそれがプレッシャーでもありましたが、その励ましがバネでもあり、いい結果に結び付けられよかったです。とても良い経験をさせていただきました。それからいいチームに囲まれて、皆さんが全力を出し切ってくれた結果でもあります。ありがたいことです。
- 奥様:おかげさまでやっとここの景色をゆっくり楽しめる余裕ができました。
- ご主人:またずっと長く住みたいから、色々とこれから愛着のある家にしていこうと思ってるよ。
- 今まで何度かこういったタフな状況でお手伝いさせていただいたことがありますが、ほとんどに共通することは、家の魅力が最大限に引き出せていないこと、そして何と言っても私が「買いたい!」と思える家に仕上げることで何とか切り抜けてきました。やっぱり、売主さんも売りたい、家自体も早く誰かに住んで欲しい、そしてBuyerさんがどうしてもこの家を買いたいというバランスが取れたときに初めて偶然は起きるのだと信じています。最初はハンディがあるから、と躊躇していましたが、このようなチャンスをくださったFoxさんご夫妻には感謝しています。本当にありがとうございました。
Fair Housing / Equal Opportunity Law
ご存知ですか?Fair Housing / Equal Opportunity Law
当社は囲い込み物件(ポケットリスティング)は取り扱っておりません。
アメリカでは人種や、その他個人的な背景(家族構成・移民・性別等)を理由に、住居の取引を拒否することを違法としています。すなわち、全ての方に購入や売却、居住の権利が与えられているシステムとなっています。
また、日本で多く見られる、囲い込み物件(ポケットリスティング)法律で厳しく取り締まられています。ワシントン州では全てのお客様へ平等に物件がご案内できるよう、共有データベース(Multiple Listing Service=MLS)が売買情報を管理。(一部賃貸は除く。)買主様・売主様の双方にとって、最大限の売却チャンスが得られるようにお手伝いしています。