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お宅訪問
Mariko's Home Visit
マイホームを購入、売却された先輩方の体験談・生の声・素敵なオーナーライフなどをご紹介します。 これからマイホームのご購入、ご売却を考えていらっしゃる方、買い替えを考えていらっしゃる方、先輩達のアドバイスや経験をぜひ参考にしてみてください。 新しいホームオーナーを次々とご紹介しますので、どうぞお楽しみに。
Vol. 22
- 高橋さん(仮名)ご夫妻宅
- 一番過ごす時間の長い家にお金を掛けようと思いました。
- 地区:Redmond
築年:2007年 4 bed/2.5 bath 一軒家
時期:2007年8月【買替】
【市場とにらめっこしながら、次のステップへのチャンスを見計らっていました。】
- 引越しされて2週間後とは思えないほど、既に落ち着いていますね。
- ご主人:もう、夫婦揃って、せっせと片付けないと落ち着かない性分なので(笑)。
- 小さなお子さんがいらっしゃるのに、箱一つなく、片付いているなんてすごいですよ。さて、今回は買い替えでしたが、まずは買い替えをしようと思ったきっかけを教えて下さい。
- ご主人:子供が産まれて、そろそろ自分の部屋を作ってあげたいと思うようになりました。前のタウンハウスは1階+ベースメントだったので、どうしても部屋が離れてしまう。犬も居るので庭付きの一軒家が欲しくなったんです。
それから・・・前に住んでいたところは人気物件で、ここ数年、周りの高騰に影響されましたが、何となく勢いもなくなってきて、そろそろ売り時かなぁとも思っていました。 - 奥様:もう、毎日のようにインターネットで不動産市場を追って、毎月、三井さんから頂くニュースレターは隅々まで読んでいましたよ。Blogも欠かさずチェックしてましたし・・・。
- それは光栄です。まぁ、Blogはあまり役に立ったかどうか・・。そうやってお役に立っている声を聞けてうれしい限りです。
- ご主人:タイミング的にもちょうど良かったですね。前の家はちょうど2年住みましたし、キャピタルゲインTax(注:2年以下だと売却利益に対する税金がかかるもの)からも開放、マーケットの高騰など・・・。
- そして最近の相次ぐローン会社の混乱がある直前の買い替え・・・。あと3週間遅かったら高橋さんの場合は危なかったと、私も冷や汗でした。新築だったので引渡し日は選べなかったとはいえ、偶然とは思えない買い替えでした。
【期待と不安が交差した買い替えでした。】
- 買い替えで一番不安だったことや、大変だった事はありましたか。
- ご主人:今回は新築物件を先に購入していたこともあり、既に引渡し日が決まっていました。そのため、それに併せてこちらの家を売りに出さなくてはならず、また、家の売却益も新居に見込んでいたため、ある一定以上の価格で売れないといけない、という条件もありました。
- 奥様:市場に出す前に売れたら・・とよくエージェントから送られてくる「物件を探しています。」という手紙を頼った事もありました。
- たまたま、私の同僚で、ルームメイトのエージェントもいましたね。 奥様:人気エリアだったので、自宅もすぐに売れると思い込んでいましたが、一度見に来たエージェントが、他の新しく出た物件へオファーを書いてしまったときは、ちょっと落ち込みました。もしかしたらこのまま市場に出しても、売れないのかもしれない・・と。
- 私も今回、それで色々と学びました。やはりどうしてもBuyerが特定されてしまうので、これ!といった買い手がこちらも選べない。それからお値段。これが一番難しかったです。通常は市場に出るまで、値段を決められないので「大体、このくらい・・」しか言えず、また他のエージェントに情報がリークされるのでは?という懸念もあったので、例え同僚でも何も詳しい事がいえなかったのが本音です。
噂を聞きつけて訪れたエージェントからの感想を聞いても、ほとんどネガティブなことばかり。やっぱり普通に売り出し、きちんとしたBuyerを見つけた方が賢明だと思ったのです。たった3人が見に来ても、それらが同じ意見だったら、世の中のBuyerが皆、同じ傾向で考えている・・という錯覚に陥りますね。それで奥様が不安になった気持ちはよくわかります。 - ご主人:いざ、マーケットに出したら2日でオファーが来て、しかもマルチプル。一組はリタイヤされた夫婦で、もう一組は前の僕たちのような、子供のいない若いご夫婦。まさにこういった方々が住みやすい家だったので、オファーが来たときはほっとしました。
- 当初、売り出した価格が「その価格では難しいと思う。」と売り出す前に訪れたエージェントより言われていたのですが、それでも相場を見越して、若干高めに設定してみたら、本番はそれ以上でも売れたので、本当に売値はBuyerが決めるものだなぁと確信しました。
【期待する分だけ、お金が掛かりましたが、理想の我が家にするために、充分わがままも聞いてもらいました(笑)。】
- ところで今回は新築物件ということで、建物がない状態から購入を踏み切ったんですよね。 ご主人:便利な場所ということで選んだのですが、後々考えてみると、肝心なお庭がないんじゃないか?とか色々と懸念はありました。基礎が出来てきて、まぁ、このくらいの広さならいいかなと。
- まず、どの部分から始めましたか。 ご主人:既に基礎が始まっていたので、外から先に決めていきました。そうそう、これはTipですが、外壁の色は早めに決めた方がいいですよ。コミュニティの規定で同じ色は並べられないらしく、人気の色はすぐ両隣に取られてしまうんです。
- なるほど。そういえば最近の家は同じ色で並んでいませんね。言われるまで気がつきませんでした。
- ご主人:それから内装へと入りますが、まずは床の色、キャビネットの色、タイルなどを決めていきます。ライトなどは他の専門店とアポイントを取り、その場で特注などもしました。
- 奥様:私たちは結局、Builder側が作った色のスキームパッケージを選んだのではなく、他のパッケージの好きなところを少しずつ選んで、ミックスしました。
- そんなことも出来たんですか?
- 奥様:もう、聞いたもん勝ちですね(笑)。キャビネットはこの色がいいのに、このパッケージだと違う色・・なんていうことは多々ありましたから。とにかく何でもBuilderに相談すると、やれることはほとんどやってくれますよ。
ご主人:ウォシュレットをつけたいから、トイレにコンセントを、とお願いしたらやってくれました。ただ、引越ししてきてからご近所さんを訪れたら、もっと上手がいました。暖炉の上にテレビを置くスペースがあるのですが、以前からちょっと視線が高くなるなぁと心配していたんです。そしたら、お隣さんは、暖炉の台を低くしてもらっていました。あれは「やられたな!」と思いました。 - 実際に紙の状態から、こうして出来上がってみて特に気に入ったところはどこでしたか。 奥様:キッチンですね!もう、これは想像以上でした。大きなアイランドがあるのですが、ここに小さなシンクを入れると便利だよとか、アドバイス通り、本当に便利なんです。カウンターもアップグレードした甲斐がありました。
- ご主人:マスターバスが広いのが気に入っています。やっとトイレにドアもついたし・・。
- わかります。日本人は未だに落ち着きませんよね、バスルームと一体化のトイレって・・。
- ご主人:あれもこれもと目移りして、結構なアップグレードになってしまいましたが、今は満足しています。モデルハウスはかなりアップグレードしてあるものなんだと改めて痛感しました(笑)。どれがスタンダードか、確認はしておいたほうがいいですよ。
奥様:私たちの選んだモデルは、このBuilderさんでも初めての試みで、同じコミュニティ内で参考に出来るプランがなく、他のエリアで建てている同じプランを観に、遠方まで何度も足を運びました。モデルハウスもかなり経ってから出来たので、当初は本当に手探り状態でした。色から素材まで、何度もBuilderさんと相談、変更をし、やっとの思いで理想のプランへ仕上がっていきました。
【一番時間を費やす処だから、出来る限り居心地のいい空間作りを心がけました。】
- この家にする決め手は何でしたか。
- ご主人:場所がいいのが一番。会社にも近いし、スーパー、特にWhole Foodsに近いのがいいですね。家内は新しいコミュニティが最初から希望で、歩いて公園やトレイルもあるところが気に入っているようです。
- 奥様:学校も近く、歩いて行ける距離にあるのもいいですね。ご近所さんも皆さん、新しいのですぐに仲良くできそうです。
- ご主人:シアトルに来て4年過ぎましたが、私たちの性格的、そしてシアトルの気候のせいもあり、家で過ごす時間がとても多い事を実感しています。なので、一番時間を費やしている家にお金を掛けようと思い、新築を買うことにしました。
- そうですね。シアトルでは冬のことを考え、家の中でどう過ごすか、というのを重点に探すのが習慣となっているかもしれません。最近は夏でも家の中に非難することが多くなりましたが!エアコンを装備して正解でしたね。
【買うときに、売ることを考える。】
- それでは最後に、これから家を買う方にアドバイスをお願いします。
- ご主人:新築は思った以上にお金が掛かるので、そのバジェットも上限を考えておいた方がいいかもしれません。先ほども言ったようにどれがスタンダードなのかも、よく確認することが大事です。私たちも、出来上がってからあれ?と思ったところがいくつかありましたから。アップグレード分もローンに入れるのかも、ローン会社の人とよく相談したらいいと思います。
奥様:それから・・・(何かを言いづらそうに)
ご主人:あ、そうそう、正直、新築だし、そもそも買い手側にエージェントさんって必要ないのではないかって思っていたんです。でも実際は違いました。 - 奥様:新築でも自分のエージェントは必要だなぁって。私たち、本当に何もわからないから、危うくBuilderさんの都合のいいようになったり、知らない言葉もたくさん出てきて、戸惑った事もありました。
ご主人:新築だからInspectionなんてしなくても・・・とも思いましたが、実際に蓋を開けると、見えないところで色々とありました。屋根や外壁、その他床下など、こればかりは私たちの目では届きませんから、助かりました。 - 毎回、新築のInspectionでは「これって本当に間に合うの!?」という状態が多いですね(汗)・・。逆に焦って間に合わせなくてもと思うことさえありますが。 ご主人:それと、いつも不動産を買うときに目安にしているのは、次に売ることが簡単に出来るかどうか。私たちもいつ日本へ帰るかわからないし、いつでも動けるよう、売りやすい物件であったり、場所であることは大事です。
- そうですね。得に最近、色々と市場が騒がれている中、結局、場所や売りやすい物件というのは、どんなときでも最後まで強いものです。さすが色々と勉強されていますね。でも、今度はしばらくお住みになる予定ですよね!? ご主人:そうですね~、はい。これだけ手間を掛けましたから、しばらくは住む予定です(笑)。
- 貴重なお話、どうもありがとうございました。
口下手な夫婦ですから・・とおっしゃっていましたが、その控えめなお二人からは想像が出来ないほど、判断するところはぴしっと決めて、後は前へ進むのみ!という行動力には、常日頃から驚かされていました。事前から売り時を察知したり、ここ!と思ったところの判断はプロ並みに早かったので、私もスムーズに取引ができ、本当に助かりました。適正な判断と行動力が吉と出た、貴重なお話が伺えたかと思います。「家が変わると家具が変わってしまうので、困っています。」とおっしゃっていましたが、これからゆっくり、更に理想の空間作りに楽しんでくださいね。いつも素敵なおもてなし、ありがとうございます。
Fair Housing / Equal Opportunity Law
ご存知ですか?Fair Housing / Equal Opportunity Law
当社は囲い込み物件(ポケットリスティング)は取り扱っておりません。
アメリカでは人種や、その他個人的な背景(家族構成・移民・性別等)を理由に、住居の取引を拒否することを違法としています。すなわち、全ての方に購入や売却、居住の権利が与えられているシステムとなっています。
また、日本で多く見られる、囲い込み物件(ポケットリスティング)法律で厳しく取り締まられています。ワシントン州では全てのお客様へ平等に物件がご案内できるよう、共有データベース(Multiple Listing Service=MLS)が売買情報を管理。(一部賃貸は除く。)買主様・売主様の双方にとって、最大限の売却チャンスが得られるようにお手伝いしています。